スタンプラリーのシステムを選ぶときは、機能の多さよりも、自分たちの企画に必要な観点で比べることが大切です。
何を、どの順番で確認すればよいのでしょうか。
電子スタンプラリー(デジタルスタンプラリー)のシステムやサービスは、数多くあります。ただ、どれも「スマートフォンでスタンプを集める」という点は同じで、違いは、スタンプの取得方法、参加のしやすさ、不正への備え、データの取れ方などの、細かい部分に出ます。
本記事では、システムを選ぶときの7つの観点を、チェックリストとして整理します。見積もりや問い合わせの前に、自分たちの企画で何が必要かを決めておくと、比較がしやすくなります。
システムを選ぶ前に、企画の条件を決める
システムの比較を始める前に、次の4点を、メモしておきます。ここが決まっていないと、どのシステムも「よさそう」に見えてしまいます。
| 決めておくこと | 例 |
|---|---|
| 開催の目的 | 来場者を回遊させたい、再来店を促したい、参加者のデータを集めたい |
| 開催の期間と規模 | 何日間か、会場は1か所か複数か、参加者はどのくらいか |
| スタンプを取得する場面 | 会場や店舗で取得する、街中で取得する、購入や来店が条件になる |
| 使える予算と、公開までの日数 | 費用の上限、公開したい日、確認に必要な社内の手続き |
この4点を持って、次の7つの観点で、システムを確認していきます。
システムを比べる7つの観点(チェックリスト)
7つの観点と、確認するポイントを、一覧にしました。問い合わせのときに、そのまま質問項目として使えます。
| 観点 | 確認するポイント |
|---|---|
| 1. スタンプの取得方法 | 企画に合う方法が選べるか(QR、位置情報、クイズ、写真、レシートなど)。組み合わせられるか |
| 2. 参加のしやすさ | アプリのインストールが必要か。参加までの手順は何ステップか。多言語に対応できるか |
| 3. 不正への備え | QRコードの流出や、位置情報の偽装、多重参加に、どんな対策があるか |
| 4. データの取得 | 参加者の属性やアンケート、行動のデータが取れるか。いつまで見られるか |
| 5. 特典の渡し方 | その場で渡せるか、抽選や応募に対応できるか。当日の受け渡しの負担はどうか |
| 6. サポート | 導入前の相談や、運用中のトラブルに、どこまで対応してもらえるか |
| 7. 料金体系と準備期間 | 初期費用、期間や機能による追加費用、公開までに必要な日数 |
以降は、観点ごとに、見るべき点を説明します。
観点1:スタンプの取得方法が、企画に合っているか
スタンプの取得方法は、企画の体験そのものを決めます。「どこで、何をしたらスタンプがもらえるか」を先に決めて、その方法に対応しているかを確認します。
| 取得方法 | 向いている企画 |
|---|---|
| QRコードを読み取る | 会場や店舗に、QRコードを置ける企画。設置の手間が小さい |
| 位置情報(GPS)で判定する | 街歩きや、屋外の広いエリアの企画。QRコードを設置しにくい場所 |
| クイズに答える | 展示や商品の理解を深めたい企画 |
| 写真を撮る | フォトスポットを巡る企画 |
| レシートを読み取る | 購入や来店が条件の企画 |
| キーワードを入力する | 謎解きや、探索型の企画 |
- 1つの企画で、複数の方法を使えるか:スポットごとに取得方法を変えたいときに、必要になります。
- 方法の追加に、別料金がかかるか:後から方法を増やしたくなることも多いため、あわせて確認します。
QRコードと位置情報の違いは、次の記事で詳しく解説しています。

観点2:参加のしやすさ(アプリが必要か)
参加者にとって、最初の壁は、「参加するまでの手間」です。手順が増えるほど、途中で離れる人が増えると考えられます。確認したいのは、次の点です。
- アプリのインストールが必要か:必要な場合は、ダウンロードの手間が増えます。ブラウザで参加できるかどうかを確認します。
- 参加までの手順:QRコードを読み取ってから、スタンプを集められる状態になるまで、何ステップかかるかを、実際に試して確かめます。
- ログインの要否:会員登録やログインが必要か、不要か。企画によっては、ログインが必要な方が、よい場合もあります。
- 多言語への対応:訪日客や、多国籍の参加者がいる場合に必要です。
- 幅広い年齢層に使えるか:スマートフォンの操作に慣れていない方でも、迷わず進められる画面かを確認します。
観点3:不正への備え
景品がある企画では、不正への備えが欠かせません。よくある不正と、その対策の方向性を整理します。
| 起こりうること | 確認したい対策 |
|---|---|
| QRコードの写真を共有して、その場にいなくてもスタンプを取る | 位置情報とQRコードを、両方満たしたときだけ取得できる方法があるか |
| 位置情報を偽って、スタンプを取る | 位置情報の判定の範囲や、QRコードとの併用ができるか |
| 1人が、何度も参加して、景品を複数もらう | ログインなどで、参加者を見分けられるか |
| 景品の画像やURLが、条件を満たしていない人に広まる | 特典のダウンロードに、制限をかけられるか |
「不正を完全に防げる」という説明は、確認が必要です。どの不正に、どの方法で備えるのかを、具体的に聞くことをおすすめします。企画によっては、スタッフによる目視の確認と、組み合わせるのが現実的です。
観点4:データの取得と、見られる期間
スタンプラリーは、参加者の動きを、データとして残せるのが強みです。ただ、どんなデータが取れて、いつまで見られるかは、システムによって違います。
- 参加者の属性:性別や年代などを、取得できるか。
- アンケート:任意の設問を作れるか。設問数に上限はないか。
- 行動のデータ:どのスポットで、いつ、スタンプが取得されたかを見られるか。
- データの保存期間:イベントの終了後、いつまで確認やダウンロードができるか。報告書の作成や、次回の企画に使うために、重要です。
- データの持ち出し方:集めたデータを、自分たちで使える形で取り出せるか。
アンケートの作り方は、次の記事にまとめています。

観点5:特典の渡し方
特典の渡し方は、当日の運営の負担と、参加者の満足度に、直接つながります。企画に合う渡し方に対応しているかを確認します。
| 渡し方 | 向いている企画 |
|---|---|
| 画面を見せて、その場で受け取る | 会場に、受け渡しの窓口を置ける企画 |
| システム上で抽選する | 当選や、ハズレの演出で、盛り上げたい企画 |
| 応募フォームから応募する | 後日の抽選や、配送で渡す企画。応募者の情報も集められる |
| URLで、限定コンテンツを渡す | 景品の用意や、受け渡しの負担を減らしたい企画 |
景品の種類や、金額の決め方は、次の記事で解説しています。

観点6:サポートの範囲
初めてスタンプラリーを運営する場合は、サポートの範囲が、安心感に直結します。契約の前に、次の点を確認します。
- 導入前の相談:企画の段階から、相談に乗ってもらえるか。
- 公開前の確認:実際の画面や動作を、公開前に試せるか。
- 運用中の問い合わせ:当日にトラブルがあったとき、どこに連絡して、どのくらいで返事があるか。
- 運用のための資料:現場の運用マニュアルや、設計のコツをまとめた資料があるか。
- 運営の経験:イベントの運営を、実際に経験している会社が作ったシステムか。
観点7:料金体系と、公開までの準備期間
料金は、金額の大きさだけでなく、何に対して費用がかかるかの仕組みを確認します。見積もりを取る前に、次の点をそろえておくと、複数のサービスを同じ条件で比べられます。
| 確認すること | 見落としやすい点 |
|---|---|
| 初期費用の有無 | 初期費用が無料でも、他の費用で回収される場合がある |
| 期間による料金の違い | 開催が長くなると、料金がどう変わるか |
| 参加者数やスポット数での加算 | 規模が大きくなったときに、追加の料金がかかるか |
| 機能ごとのオプション料金 | 必要な機能が、基本料金に含まれているか |
| 景品や、ポスターなどの費用 | システムとは別に、かかる費用は何か |
| 公開までの日数 | 申し込みから公開まで、最短でどのくらいか。社内の確認の時間も含めて考える |
スタンプラリーの費用の内訳と、料金の考え方は、次の記事で詳しく解説しています。

スマペタでは、7つの観点をどう満たしているか
スマペタは、公式サイトの機能一覧とトップページに載っている範囲で、上の7つの観点を、次のように整理できます。
| 観点 | スマペタの対応 |
|---|---|
| 1. スタンプの取得方法 | QRコード、GPS、GPS+QR、レシート読み取り、写真判定、クイズ、キーワード、動画視聴、指定URL遷移など。一部はオプション料金 |
| 2. 参加のしやすさ | アプリのインストール不要で、QRコードを読み取るだけで参加できる。多言語は、オプション(1言語あたり20,000円) |
| 3. 不正への備え | GPS+QRスタンプ、LINEログイン連携(オプション)、任意コードログイン(オプション)、制限付き画像データのダウンロード |
| 4. データの取得 | 性別・年代の自動取得、カスタムアンケート。データ保存期間は無制限 |
| 5. 特典の渡し方 | その場での受け渡し、抽選後の受け渡し、応募フォーム、特典URL遷移(オプション) |
| 6. サポート | 実際にイベントを運営するGreenSnapが開発。現場運用マニュアルや、アンケート設計のコツなどの資料を提供 |
| 7. 料金と準備期間 | 30日以内はスポットプラン、31日以上は月額プラン。作成・プレビューまでは無料で、最短1日で公開可能 |
オプション料金の金額や、機能の詳細は、機能一覧と料金ページに掲載しています。企画によって必要な機能が違うため、まずは作成画面で、実際の動きを確かめるのがおすすめです。
スマペタでスタンプラリーをつくる流れや、仕組みの全体像は、次の記事にまとめています。

システムを決めるまでの進め方
- 企画の条件を決める:目的、期間、規模、取得する場面、予算と、公開日を書き出します。
- 必要な観点に、優先順位をつける:7つの観点のうち、譲れないものを、2〜3つ決めます。
- 候補を絞り、同じ質問をする:チェックリストを使い、どの候補にも、同じ質問をして、答えを並べます。
- 実際に、触ってみる:参加者の目線で、参加の手順を試します。管理画面の使いやすさも、確かめます。
- 社内の確認を進める:見積もりや、プレビューの画面を使って、関係者の合意をとります。
プレビューを、無料で試せるシステムであれば、社内の確認の段階から、実際の画面を見せられます。