スタンプラリーを自分たちで開きたい。でも、何から決めればよいのかが分からない。
そんな担当者の方に、企画から運営までを順に整理します。
スタンプラリーは、目的、ルート、スタンプの取得方法、景品、告知、運営の順に決めていくと、迷わず形にできます。スポットにQRコードを掲示して、スマートフォンで読み取る形式なら、紙の台紙やスタンプ台を用意しなくても、自分たちで作ることができます。
本記事では、スタンプラリーの作り方を7つのステップで示し、QRコードで自作するときの注意点と、デジタル化の選択肢を紹介します。
スタンプラリーの作り方は7つのステップ
全体の流れは、次のとおりです。順番に決めると、後戻りが少なくなります。
- 目的を決める:何のために開くのかを、1つに絞ります。
- 対象・期間・ルートを決める:誰に、いつ、どこを巡ってもらうかを決めます。
- スタンプの取得方法を決める:QRコードの読み取りなど、スタンプを集める方法を選びます。
- 景品と、受け取り条件を決める:何個集めたら、何がもらえるかを決めます。
- 台紙・告知物を用意する:参加方法が伝わる、台紙やポスターを作ります。
- 運営の体制を決める:当日の対応、問い合わせ、景品の受け渡しを決めます。
- 終了後に振り返る:参加者数や、回られたスポットを確認します。
ステップ1:目的を決める
最初に、「何のために開くのか」を決めます。目的によって、ルートも、景品も、告知の方法も変わります。
| 目的の例 | 企画で考えること |
|---|---|
| 来場者に、会場内を回ってもらいたい | スポットの配置、回る順番、所要時間 |
| 街の店舗に、足を運んでもらいたい | 参加店舗の数、店舗ごとの来店のきっかけ |
| 商品や展示への理解を深めたい | クイズや、解説と組み合わせた取得方法 |
| 来場者の声や、データを集めたい | アンケートの設問、参加者情報の取り方 |
目的が決まると、「成功したかどうか」を、何で判断するかも決まります。参加者数や、特典の受け取り数など、見る数字をここで決めておきます。
ステップ2:対象・期間・ルートを決める
- 対象:家族連れか、観光客か、会場の来場者かで、難しさや所要時間が変わります。
- 期間:1日だけか、数週間か。期間が長いほど、告知や運営の負担が続きます。
- スポットの数:数が多いほど達成感は出ますが、途中で離れる人も増えます。回りきれる数にします。
- ルート:スポット間の距離と、移動手段を確認します。徒歩で回るなら、1周にかかる時間を、実際に歩いて測ります。
スポットごとに、QRコードを掲示する場所を、あらかじめ決めておきます。人の流れをふさがず、スマートフォンで読み取りやすい高さと明るさの場所を選びます。
ステップ3:スタンプの取得方法を決める
スタンプの取得方法は、企画に合わせて選びます。QRコードの読み取りが、いちばん手軽な方法です。
| 取得方法 | 内容 | 向いている企画 |
|---|---|---|
| QRコード | スポットのQRコードを、スマートフォンで読み取る | 会場内や、店舗を巡る企画 |
| GPS(位置情報) | 指定の地点の近くで、位置情報を使って認証する | 屋外の観光地を巡る企画 |
| クイズ・キーワード | 問いに答える、合言葉を入力する | 展示の理解を深める企画、謎解き |
| 写真・レシートなど | 撮影や購入を条件にする | フォト企画、購買を促す企画 |
QRコードとGPSの違いと、使い分けは、次の記事で詳しく解説しています。

ステップ4:景品と、受け取り条件を決める
景品は、参加の動機になる、大切な要素です。「何個集めたら、何がもらえるか」を、分かりやすく決めます。
- 受け取り条件:全スポットを回った人だけにするか、途中の数でも景品を出すかを決めます。
- 受け取り方法:その場で渡すか、後日の抽選や発送にするかを決めます。
- 数と予算:想定する参加者数から、景品の数と予算を見積もります。
景品の選び方や、景品表示法などの注意は、次の記事でまとめています。

ステップ5:台紙・告知物を用意する
参加してもらうには、「どこで、どうやって参加するのか」が、すぐに伝わることが大切です。
- 参加の入口:スタンプラリーのページに入るための、QRコードやURLを、ポスターやチラシに載せます。
- ルールの説明:期間、スポット、景品の受け取り方法を、短く分かりやすく載せます。
- スポットの掲示物:各スポットに、そこで読み取るQRコードと、使い方の案内を掲示します。
台紙のデザインや、載せる内容は、次の記事で解説しています。

ステップ6:運営の体制を決める
- 当日の担当:案内の人員、景品の受け渡しの人員を決めます。
- 問い合わせ窓口:「読み取れない」「景品はどこでもらえるか」といった質問への、対応を決めます。
- スポットの見回り:掲示物の破れや、QRコードの汚れ、設置の位置のずれを、確認する人を決めます。
- トラブルの対応:読み取りの不具合や、不正が疑われる場合の対応方針を決めておきます。
ステップ7:終了後に振り返る
終了後は、最初に決めた目的に照らして、結果を確認します。確認する項目の例は、次のとおりです。
- 参加者の数と、景品の受け取り数
- スポットごとの、スタンプの取得数(回られやすい場所と、そうでない場所)
- 参加者の声(アンケートなど)
- 運営でかかった手間と、改善できる点
アンケートの設問のつくり方は、次の記事で解説しています。

QRコードで自作する方法
QRコードを使ったスタンプラリーは、次のように作るのが一般的です。
- スポットごとに、読み取った先のページ(URL)を用意する。
- そのURLを、QRコードにして、印刷や掲示をする。
- 参加者が、スポットのQRコードを読み取って、スタンプのページを開く。
- 集めた数を、参加者の画面や、台紙で確認し、景品を渡す。
QRコードの作成そのものは、誰でも使えます。QRコードを作る規格(JIS規格やISO規格)に従えば、使用料やライセンスの手続きは必要ないと、公式サイトで案内されています。なお、「QRコード」は、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
QRコードで自作するときの注意点
QRコードの自作は、手軽に始められる反面、運営の中で、次のような問題が起きやすくなります。
| 起きやすいこと | 対策の考え方 |
|---|---|
| QRコードが読み取れない | 掲示する大きさ、周りの余白、明るさを、実際のスマートフォンで試す。デザインを重ねすぎない |
| QRコードの写真が出回り、現地に行かなくてもスタンプが取れる | 定期的にQRコードを変える、スポットに人を置くなど、運営での確認が必要になる |
| 同じ人が、何度も参加する | 参加者を見分ける仕組みがないと、防ぎにくい |
| 集計に手間がかかる | 参加者数や、スポットごとの取得数を、手作業でまとめることになる |
| 読み取った先のページが、つながりにくくなる | 参加者が集中する時間帯に耐えられるか、事前に確認する |
紙の台紙を使う場合に比べると、QRコードの方式は、スタンプを押す人員を、減らせます。一方で、QRコードの管理や、不正への対応は、主催者の仕事として残ります。
QRコードの掲示は、必ず、当日と同じ状態で、複数のスマートフォンで試してください。
自作と、スマペタなどのシステムを使う場合の違い
自作するか、デジタルスタンプラリーのシステムを使うかは、規模や、確認したいデータによって決めます。考え方の目安は、次のとおりです。
| 項目 | 自作 | システムを使う |
|---|---|---|
| 準備の手間 | URLやページ、QRコードの作成を、自分たちで行う | 設定画面から、スタンプや特典を設定する |
| 集計 | 手作業になることが多い | 参加データを、画面で確認できる |
| 不正への対応 | 運営の工夫が必要 | システムの機能で対応できる範囲がある |
| 費用 | 自作の手間と、運営の人手 | システムの利用料がかかる |
小さな規模で、数日だけ開く場合は、自作でも足りることがあります。スポットが多い、期間が長い、参加者のデータを取りたい、といった場合は、システムの利用を検討するとよいでしょう。
スマペタなら、設定画面から作れる
スマペタは、スタンプラリーの設定、スタンプの設定、特典の設定を入力して、スタンプラリーを作成できるデジタルスタンプラリーです。次のような機能があります。
- QRコードスタンプ:QRコードを読み取ることで、スタンプを獲得します。
- GPS+QRスタンプ:位置情報の判定と、QRコードの読み取りの、両方を満たした場合にのみ、スタンプを取得できます。位置情報の不正や、QRコードの流出などの、不正な取得を防止できます。
- ブラウザ参加:アプリのインストールが不要で、QRコードを読み取るだけで、すぐに参加できます。
- LINEログイン連携(オプション):多重参加への不正防止にもつながります。
- 取得方法の選択肢:QRコードのほか、GPS、クイズ、写真判定、レシート読み取りなどを、企画に合わせて選べます。
アカウントの作成、スタンプラリーの作成、プレビューでの確認までは、無料です。公開の申請と、入金後の利用開始からは、料金がかかります。スマペタでは、最短2分で設定が完成し、最短1日で公開できます(内容によって異なります)。
