美術館や博物館、図書館で、来館のきっかけをつくり、
展示や館内を回ってもらうには、どんなイベントがよいのでしょうか。
文化施設では、展覧会や企画展のたびに、「来館者を増やしたい」「展示をじっくり見てもらいたい」「リピーターを増やしたい」といった課題が挙がります。一方で、イベントの企画や運営に、割ける人手は限られます。
本記事では、美術館・博物館・図書館のイベント企画の考え方と、来館と館内の回遊を促すスタンプラリーの作り方を解説します。スマートフォンで参加できるデジタルスタンプラリーの使いどころも、あわせて紹介します。
文化施設のイベント企画で、決めること
| 目的 | 企画の方向 | 成果の見方 |
|---|---|---|
| 来館者を増やしたい | 期間限定の参加型企画、特典つきの企画 | 来館者数、初めての来館者の数 |
| 展示をじっくり見てもらいたい | 展示を巡る企画、クイズ形式の企画 | 回った展示の数、クイズの正答 |
| リピーターを増やしたい | 複数回の来館で特典が得られる企画 | 再来館の数 |
| 複数の施設を巡ってほしい | 近隣の施設と合同で、巡る企画 | 参加した施設の数、巡った施設の数 |
| 来館者の声を集めたい | アンケートつきの企画 | 回答数、回答の内容 |
企画書にまとめるときは、スタンプラリーの企画書の記事の項目が使えます。
文化施設のイベントのアイデア
次は、一般的な例です。複数を組み合わせても、構いません。
| タイプ | 内容の例 | ねらい |
|---|---|---|
| 館内回遊型 | 展示室や、コーナーを、スポットにして、スタンプを集める | 展示を、順に見てもらう |
| クイズ・謎解き型 | 展示に関するクイズに答えて、スタンプを集める | 展示の理解を深める |
| ワークショップ型 | 制作や、体験の企画 | 体験を通じて、親しんでもらう |
| 写真型 | 指定の展示や、場所を撮影して、スタンプを集める | 来館の記念、発信を促す |
| 施設連携型 | 近隣の美術館・博物館・図書館と、合同で巡る | 地域全体で来館を増やす |
文化施設に、スタンプラリーが向く理由
- 展示を、順に見てもらえます。各展示や、コーナーを、スポットにして、スタンプを集める形にすると、館内の回遊が増えます。
- クイズで、理解を深められます。展示に関するクイズに答えて、スタンプを取得する形にもできます。クイズの数に、制限はありません。
- 複数の施設を、まとめて巡ってもらえます。近隣の施設と、合同で、スポットを設定できます。
- 運営の負担が小さいです。二次元コードを掲示するだけで、スタンプの確認や、集計は、システムに任せられます。
- アプリのインストールが不要です。来館者は、二次元コードを読み取るだけで、ブラウザから参加できます。
文化施設のスタンプラリーの作り方
- 目的と、期間を決める。企画展の会期に合わせるか、常設の企画にするかを決めます。
- スポットを決める。展示室、コーナー、展示物、ミュージアムショップなどを、スポットにします。
- 取得方法を選ぶ。館内は、二次元コード(QRコード)が基本です。複数の施設を巡る場合や、屋外を含む場合は、位置情報(GPS)も使えます(標準で50m、10〜1,000mの範囲で変更可)。
- クイズを加えるか決める。展示に関する、選択式のクイズや、答えを入力するクイズを、加えられます。
- 特典を決める。全部のスポットを回った人、複数の施設を巡った人に、記念品や、抽選などを用意します。
- プレビューで確認して、公開する。館内の全スポットで、取得を試します。
- 告知する。チラシ、ポスター、館内の掲示、ウェブサイトに、参加用の二次元コードを載せます。
作り方の全体像は、スタンプラリーの作り方の記事で、くわしく説明しています。
スマペタで使える機能
| 機能 | 文化施設での使い方 | オプション料金 |
|---|---|---|
| QRコード | 展示室やコーナーに、二次元コードを掲示して、読み取ってもらう | 標準 |
| GPS | 複数の施設を巡るときや、屋外を含むときに、指定した地点の近くで取得する | 標準 |
| GPS+QR | QRコードの読み取りに、位置情報のチェックを加える | 標準 |
| クイズ(選択式・キーワード入力) | 展示に関するクイズに答えて、スタンプを取得する。問題の数に制限はない | 50,000円〜 |
| 写真判定 | 指定の展示や、場所を撮影して、スタンプを取得する | 50,000円 |
| カスタムアンケート | 設問の数は無制限。参加時、または特典を獲得する前に、回答してもらえる | — |
管理画面のダッシュボードでは、総スタンプ取得数と、スタンプ別の取得数(上位10件)を確認できます。最新の料金は、機能一覧と料金プランでご確認ください。公開期間が30日以内なら、スポットプラン(クレジットカード決済)です。アカウントの作成から、プレビューでの確認までは、無料です。

運営のポイント
- 館内の動線と、混雑を考える。二次元コードの掲示場所が、展示の鑑賞や、通路の妨げにならないようにします。
- 撮影や、スマホの使用のルールを確認する。館内での撮影や、スマホの使用に、制限がある場合は、スタンプの取得方法に合わせて、案内します。
- 展示の入れ替えに備える。展示が変わると、スポットや、クイズの内容を、見直す必要があります。
- スマホを使わない来館者への配慮をする。スマホがない来館者のために、紙の案内や、別の楽しみ方も、用意すると安心です。
- 位置情報の許可を、案内する。GPSを使うスポットがあるときは、参加者に、位置情報の許可を、お願いします。
サンプルで試す
参加画面の見え方は、サンプルで確認できます。スポット名や問題は、すべて架空です。
「サンプルミュージアムラリー」のスタンプは、次の二次元コードで取得できます。スマートフォンで読み取るか、パソコンの場合は、ボタンを押してください。
スタンプの取得:参加画面を開いて参加したあと、スマートフォンのカメラで、スタンプのQRコードを読み取ります。パソコンで見ている場合は、「スタンプを取得(PC用)」のボタンを押すと、同じ操作になります。
文化施設・施設を巡る企画の事例
せとうちミュージアムラリー 2026本州四国連絡高速道路株式会社(文化施設)瀬戸内地域に点在する美術館・博物館を巡る取得方法:QRコード期間:2026/4/1〜2026/12/31
秋のバラ園巡りデジタルスタンプラリー京阪ホールディングス株式会社 ほか15施設(バラ園・植物園・公園など)を巡る取得方法:QRコード期間:2025/10/24〜2025/12/7
せとうちミュージアムラリーでは、3施設以上の訪問を起点に、訪問した施設の数に応じて応募できる、段階的な抽選を設けて、複数の施設への継続的な来館を促しました。そのほかの事例は、導入事例の一覧をご覧ください。








