観光DXを進めたい。でも、大きなシステムを入れる前に、
まず小さく始めて、観光客の動きを知る方法はないでしょうか。
観光DXは、デジタルの技術を使って、観光客の利便性を高めたり、地域の運営を効率化したりする取り組みを指して、使われています。自治体や観光協会の現場では、「何から始めればよいかわからない」「予算が限られている」「観光客の動きが、見えない」といった声が挙がります。
本記事では、観光DXの最初の一歩として、デジタルスタンプラリーを使う方法を解説します。スマートフォンで参加できる、スタンプラリーで、わかることと、わからないことも、あわせて整理します。
観光DXで、決めること
| 目的 | 取り組みの方向 | 成果の見方 |
|---|---|---|
| 観光客の動きを知りたい | 回遊の企画を、デジタルで行い、取得の記録を見る | スタンプ別の取得数、参加者の性別・年代 |
| 回遊を促したい | 周遊のスタンプラリーを実施する | 巡ったスポットの数 |
| 運営の手間を減らしたい | 紙のスタンプから、デジタルへ切り替える | 準備と集計の手間 |
| 観光客の声を集めたい | アンケートを組み合わせる | 回答数、回答の内容 |
| 改善を繰り返したい | 期間ごとに、結果を見て、企画を見直す | 前回との比較 |
観光DXの入口に、スタンプラリーが向く理由
- 小さく始められます。アカウントの作成から、プレビューでの確認までは、無料です。公開は、最短1日です(内容によって異なります)。
- 参加者の負担が、小さいです。アプリのインストールが不要で、二次元コードを読み取るだけで、参加できます。
- 観光客の動きの、一部が見えます。スタンプ別の取得数、性別・年代を、管理画面で確認できます。
- データを活用できます。データは、CSVで、管理画面から書き出せます。データの保存期間に、制限はありません。
- 広域でも、運営できます。位置情報(GPS)を使えば、広いエリアを巡る企画も、作れます(標準で50m、10〜1,000mの範囲で変更可)。
スタンプラリーで、わかること・わからないこと
| 内容 | |
|---|---|
| わかること | 総スタンプ取得数、スタンプ別の取得数(上位10件)、特典別の獲得数(上位10件) |
| わかること | 参加者の性別・年代(自動取得) |
| わかること | アンケートの回答(設問の数は無制限) |
| わかること | CSVに書き出して、集計・分析できるデータ |
| わからないこと | スタンプを取得していない観光客の動き(スタンプラリーに参加した人の記録のみ) |
| わからないこと | お店ごとの回遊を、管理画面で見ること(現在、この機能はありません。回遊の一覧を、ご自身でお店ごとにまとめれば、分析できます) |
スタンプラリーのデータは、参加した人の、行動の記録です。観光客全体の動きを、示すものではありません。観光客全体の動きを知りたいときは、人流のデータなどと、あわせて見ることを、おすすめします。
観光DXの入口のスタンプラリーの作り方
- 知りたいことを、決める。どのスポットが、よく巡られるか、どの年代が参加するか、などを決めます。
- スポットを決める。観光地、施設、店などを、スポットにします。
- 取得方法を選ぶ。QRコード、位置情報(GPS)、その両方を満たす GPS+QR から、選びます。
- アンケートを加えるか決める。来訪のきっかけや、満足度などを、尋ねられます。
- 特典を決める。巡った数に応じた、特典や、抽選などを用意します。
- プレビューで確認して、公開する。全スポットで、取得を試します。
- 結果を見て、見直す。期間中や、終了後に、取得数や、アンケートの回答を見て、次の企画に活かします。
作り方の全体像は、スタンプラリーの作り方の記事で、くわしく説明しています。観光のスタンプラリーは、観光スタンプラリーの記事も、ご覧ください。
スマペタで使える機能
| 機能 | 観光DXでの使い方 | オプション料金 |
|---|---|---|
| QRコード | 観光地や、施設に、二次元コードを掲示して、読み取ってもらう | 標準 |
| GPS | 広いエリアで、指定した地点の近くで取得する | 標準 |
| GPS+QR | 位置情報と、QRコードの、両方を満たしたときだけ取得する | 標準 |
| 性別・年代の取得 | 参加者の傾向を知る | 標準 |
| カスタムアンケート | 設問の数は無制限。回答のタイミングは、参加時、または特典の獲得前を選べる | — |
| 多言語 | 外国語の案内を用意する | 1言語あたり20,000円 |
最新の料金は、機能一覧と料金プランでご確認ください。公開期間が30日以内なら、スポットプラン(クレジットカード決済)、31日以上なら、月額プラン(担当者がご案内します。請求は最低2か月)です。

気をつけること
- スタンプラリーだけで、観光DXが完了するわけではありません。観光客の動きを知り、企画を改善するための、入口のひとつです。
- 個人情報の取り扱いを、先に決める。応募フォームや、アンケートで、集める情報の範囲と、使い方は、主催者の規約に従って、設計します。
- 成果の見方を、先に決める。取得数、年代、アンケートの回答など、何を見て、何を改善するかを、決めます。
- 位置情報の許可を、案内する。GPSを使うスポットがあるときは、参加者に、位置情報の許可を、お願いします。
サンプルで試す
参加画面の見え方は、サンプルで確認できます。スポット名は、すべて架空です。
データを活用した事例
次は、観光DXを目的とした事例ではなく、観光・周遊のスタンプラリーの事例です。
関西バラ園 デジタルスタンプラリーGreenSnap株式会社/大阪府花き振興協議会近畿5府県の複数の施設を巡る。データを各施設と共有取得方法:QRコード期間:2025/4/16〜6/15
長野県150周年 デジタルスタンプラリー長野県県内77市町村・約200か所のスポットを巡る取得方法:GPSチェックイン期間:2026/4/21〜2026/10/20
関西バラ園では、取得データをリアルタイムで各施設と共有し、来場者の行動・属性データを、施設ごとのモチベーション向上にも活用しました。そのほかの事例は、導入事例の一覧をご覧ください。



