関係人口を増やしたい。でも、
何から始めればよいのかわからない、という自治体・観光協会の担当者は多いのではないでしょうか。
関係人口は、移住した「定住人口」でも、観光で訪れる「交流人口」でもなく、地域や、地域の人々と、継続的に、さまざまな形で関わる人を指す言葉として、使われています。関係人口をつくるには、まず、地域に足を運ぶきっかけと、再び訪れる理由が必要です。
本記事では、関係人口づくりの入口として、スタンプラリーを使う方法を解説します。スマートフォンで参加できるデジタルスタンプラリーで、できることと、できないことも、あわせて整理します。
関係人口づくりで、決めること
| 目的 | 企画の方向 | 成果の見方 |
|---|---|---|
| 地域を知ってもらいたい | 地域の名所や、店を巡る企画 | 訪れたスポットの数、エリアの内訳 |
| もう一度、訪れてもらいたい | 期間中に、何度も訪れると特典が得られる企画 | 再訪の数、参加した日の数 |
| 地域とつながり続けてもらいたい | 参加後に、公式のSNSや、問い合わせ先へ案内する | 友だち登録、問い合わせの数 |
| 地域の人と、交流してもらいたい | 店や、住民のいる場所を巡る企画 | 巡ったスポットの数 |
| 参加者のことを、知りたい | 性別・年代、アンケートで、参加者の傾向を知る | 性別・年代、アンケートの回答 |
企画書にまとめるときは、スタンプラリーの企画書の記事の項目が使えます。
関係人口づくりの入口になる、企画のアイデア
次は、一般的な例です。複数を組み合わせても、構いません。
| タイプ | 内容の例 | ねらい |
|---|---|---|
| 地域周遊型 | 地域の名所や、店を巡って、スタンプを集める | 初めての来訪の、きっかけをつくる |
| 季節の再訪型 | 季節ごとに、企画を用意して、何度も訪れてもらう | 再訪の理由をつくる |
| 地域のテーマ型 | 歴史、食、自然などの、テーマに沿って巡る | 地域の魅力を、深く知ってもらう |
| 交流型 | 店や、住民のいる場所を巡る | 地域の人との、接点をつくる |
| 広域連携型 | 近隣の市町村と、合同で巡る | 訪れる範囲を広げる |
関係人口づくりに、スタンプラリーが向く理由
- 気軽に、始められます。アプリのインストールが不要で、二次元コードを読み取るだけで、参加できます。
- 広いエリアを、巡る企画にできます。位置情報(GPS)を使えば、地域の各所を、チェックインで巡る企画を作れます(標準で50m、10〜1,000mの範囲で変更可)。
- 再訪を促す工夫ができます。同じスポットでも、1日1回までなら、複数回、スタンプを取得できます。期間中の再訪を促す企画に、使えます。
- 参加者の傾向がわかります。性別・年代を、自動で取得できます。アンケートで、来訪のきっかけなどを、尋ねることもできます。
- 参加後の、つながりを作れます。LINEログイン連携(オプション)で、友だち登録を促せます。
なお、スマペタには、LINEのメッセージ配信の機能は、標準では、用意していません。参加者への連絡は、主催者の、LINE公式アカウントなどで、行います。
関係人口づくりのスタンプラリーの作り方
- 目的と、対象を決める。初めての来訪を促すのか、再訪を促すのか、地域の外の人を対象にするのかを決めます。
- スポットを決める。地域の名所、店、体験の場などを、スポットにします。
- 取得方法を選ぶ。QRコード、位置情報(GPS)、その両方を満たす GPS+QR から、選びます。
- 再訪の仕組みを決める。期間を長めにして、期間中に、何度か訪れる企画にするかを決めます。
- 特典を決める。地域の特産品、抽選などを用意します。
- プレビューで確認して、公開する。全スポットで、取得を試します。
- 告知する。広報、ウェブサイト、SNS、観光案内所に、参加用の二次元コードを載せます。
作り方の全体像は、スタンプラリーの作り方の記事で、くわしく説明しています。
スマペタで使える機能
| 機能 | 関係人口づくりでの使い方 | オプション料金 |
|---|---|---|
| QRコード | 店や、施設に、二次元コードを掲示して、読み取ってもらう | 標準 |
| GPS | 地域の各所を、チェックインで巡る | 標準 |
| GPS+QR | 位置情報と、QRコードの、両方を満たしたときだけ取得する | 標準 |
| 複数回スタンプ取得 | 同じスポットで、複数回取得できる(1日1回まで) | 標準 |
| 性別・年代の取得 | 参加者の傾向を知る | 標準 |
| カスタムアンケート | 設問の数は無制限。来訪のきっかけなどを尋ねる | — |
| LINEログイン連携 | 友だち登録を促す。設定は、運営側で行う | 50,000円 |
| 多言語 | 外国語の案内を用意する | 1言語あたり20,000円 |
最新の料金は、機能一覧と料金プランでご確認ください。公開期間が30日以内なら、スポットプラン(クレジットカード決済)、31日以上なら、月額プラン(担当者がご案内します。請求は最低2か月)です。アカウントの作成から、プレビューでの確認までは、無料です。

気をつけること
- スタンプラリーだけで、関係人口が増えるわけではありません。来訪のきっかけと、再訪の理由づくりの、手段のひとつです。地域の受け入れや、情報発信と、あわせて考えます。
- 成果の見方を、先に決める。参加者数だけでなく、再訪の数、アンケートの回答などで、見るかを決めます。
- 店や、住民の負担を考える。二次元コードの掲示だけで運営できますが、掲示の場所や、案内の方法は、協力先と、事前に相談します。
- 位置情報の許可を、案内する。GPSを使うスポットがあるときは、参加者に、位置情報の許可を、お願いします。
サンプルで試す
参加画面の見え方は、サンプルで確認できます。スポット名は、すべて架空です。
地域を巡る企画の事例
次は、関係人口づくりを目的とした事例ではなく、観光・周遊の事例です。地域を巡る企画の参考として、ご覧ください。
長野県150周年 デジタルスタンプラリー長野県県内77市町村・約200か所のスポットを巡る取得方法:GPSチェックイン期間:2026/4/21〜2026/10/20
越後川口 合流博覧会 デジタルスタンプラリーえちご川口合流博覧会実行委員会沿線の複数市町村を巡る取得方法:GPS期間:2025/10/01〜2025/11/15
宇多津1社9ヶ寺巡り宇多津町役場徒歩で巡れる範囲の10か所の寺社を巡る取得方法:QRコード期間:2025/10/04〜2025/11/02
長野県150周年では、スタンプ数や訪問エリア数に応じた段階的な応募条件を設けて、県内各地への継続的な回遊を促しました。そのほかの事例は、導入事例の一覧をご覧ください。



