導入企業様の声

県内を巡る、201か所のデジタルスタンプラリー。長野県150周年記念事業の取り組み

インタビュー記事のまとめ
お話を伺った方
長野県 県民政策課 島津様
スマペタを選んだ決め手
スポット数無制限で、エリアをまたぐ特典条件も設定できること
導入前の課題
①全77市町村での周遊企画を、限られた予算で実施したい
②住んでいる地域を越えて、県内を広く巡ってほしい
導入後の効果
約1.8万人が参加し、全77市町村を巡る人も

長野県では、県誕生150周年事業の一企画として、県民が各地の魅力を再発見するスタンプラリーを実施しました。

対象は、全77市町村・201スポット。取材時点で、スマペタを活用した企画のなかで最多のスポット数となりました。これだけ広い範囲を、限られた予算でどう運営し、周遊につなげたのでしょうか。県民政策課の島津様に伺いました。

開催概要

今回の企画は、県内全77市町村の201スポットを対象に、現地を訪れてスマートフォンでスタンプを集めるデジタルスタンプラリーです。県民が県内各地へ足を運ぶきっかけとして、抽選への応募と、全市町村を巡る完走の認定証を用意しました。

長野県150周年スタンプラリーのメインビジュアル
イベント名 長野県150周年記念デジタルスタンプラリー
主催 長野県
開催期間 2026年4月21日〜10月20日
主な対象 長野県民
対象スポット 全77市町村・201か所
特典 オリジナルトートバッグやギフトコードが当たる抽選(スタンプ数に応じて4段階)、完走者への認定証

特典は、集めたスタンプの数だけでなく、訪れた地域にも条件を設けています。

  • 抽選への応募:県内の2〜5エリア以上を巡り、合計10〜25個以上のスタンプを集めると、エリアとスタンプの数に応じた抽選に応募できる
  • 完走の認定証:全77市町村で、それぞれ1か所以上のスタンプを集めると認定証を受け取れる

完走に必要なのは全201スポットの制覇ではなく、すべての市町村への訪問です。各市町村の対象スポットを選びながら、県内を広く巡ってもらうことを意図した企画にしました。

また、参加の入り口にはオプションのLINEログイン連携も採用し、県公式LINEの友だち獲得を促す狙いも持たせています。

長野県150周年スタンプラリーの参加者向け画面

企画の目的と背景

長野県150周年事業のテーマは、「自らを知り、互いを知り、高め合おう 私たちの長野県」。今回のラリーは、そのなかの「互いを知る」を、県内各地への周遊を通じて実現する企画です。

南北に長い長野県では、端から端まで車で約3〜4時間かかります。同じ県に住んでいても、多くの県民が名前は知っているけれど訪れたことのない地域があるはずなので、スタンプを集める楽しみをきっかけに各地へ足を運んでもらい、地域への理解と県としての一体感の醸成につなげようと考え、スタンプラリーの実施が決まりました。

デジタルを選んだ理由

県内全域での実施に向け、まず庁内で論点になったのが、紙の冊子とデジタルのどちらを選ぶかでした。巡って集めたスタンプ記録が記念として手元に残る紙での実施を望む声もあるなかで、費用と運用の負担が判断のポイントになりました。

デジタルを選ぶ決め手になったのは何ですか?

長野県島津様

一番は費用と運用面の工数ですね。今回は県内全域開催なので、スポットを多く設定することが前提でした。冊子や多くのスタンプを用意して、各地へ発送して運用するとなると、かなり煩雑になると考えました。

それに、これだけ数が多ければ始めてから訂正するところも出てくるだろうと。紙で実施するとそれを全部直して管理するのは大変ですよね。限られた予算で運用することと、始めた後にも柔軟に対応できることを考えて、デジタルで実施することにしました。

スマペタを選んだ理由

デジタルでの実施が決まった後はサービス選びです。

今回、選定にあたり県が求めていたのは、県内を広く巡ってもらえる特典の仕組みでした。

長野県島津様

自分が住んでいる地域や近隣だけで終わらずいろいろな地域へ行ってほしかったので、複数のエリアを巡り一定数のスタンプを集めたら特典に応募できるようにしたい、と考えていました。

この要望に対応するのが、台紙をエリアごとに分ける機能と、特典の獲得条件を設定する機能です。スマペタではこれらをオプションで追加し、スタンプ数と訪問エリア数を組み合わせた応募条件を設けられます。

今回は企画が動き出してから開催までの準備期間も限られていました。そのなかでサービス選びの決め手のひとつになったのが、導入前に実際の機能を試せることです。

スマペタでは会員登録後すぐに管理画面を使え、実際に運用するまでの期間中に無料で機能の設定から参加者向け画面のプレビューまで試せます。代理店担当者からも、説明やマニュアルだけでなく自分のペースで実際の画面を操作しながら確かめられた点が評価されました。

201スポットで実現した、広域の周遊設計

スポット選びでは、県が77市町村の担当課に2〜3か所ずつ候補を依頼しました。定番の観光地に加え、ほかの地域にはあまり知られていない場所も紹介してもらうよう依頼したそうです。

長野県島津様

最初は150周年にちなんで、『150か所を巡ろう』という形にしようと思っていたんです。ところが、多くの市町村から3か所ずつ候補が集まって201か所になりました。どこを削ってどこを採用するかという取捨選択も難しかったので、『じゃあ、このまま全部201か所でいこう』と決めました。

この判断を支えたのが、スポット数に上限のないスマペタです。紙の冊子の増ページや、実物のスタンプの追加製作・発送が必要ないため、そうした費用を気にせず、集まった候補スポットをすべて企画に取り入れられました。

スマペタの料金プランは、実施期間に合わせて「スポットプラン」か「月額プラン」を選ぶ仕組みです。スポット数に加え、参加者数・特典数・アンケート数も無制限で、データの閲覧期間にも制限がありません。既存のシステムを使って費用を抑えつつ、スポットや特典の数を絞らずに企画できることが、広域ラリーでの強みです。

さらに、多数のスポットを巡る企画では、参加者が自分の進み具合を把握できることも大切です。そこで今回は、201スポットを市町村ごとのエリアにまとめ、台紙もエリア別に表示。特典の条件と獲得状況を確認しながら、次に訪れる場所を考えられるようにしました。

TIPS 条件つきの特典も、集め方がわかる画面に

スマペタの「特典獲得条件設定」機能では、スタンプの合計数や訪問エリア数などを組み合わせて、特典への応募条件を設定できます。条件を満たしたかどうかはシステムが自動で判定するため、運営側の確認の手間も抑えられます。

また、参加者向けの画面では、特典に必要な条件と現在のスタンプ獲得状況をわかりやすく表示。どのスタンプをあとどれだけ集めればよいかを確認しながら、次に訪れるスポット選びを案内できます。

特典の獲得条件とスタンプの獲得状況がわかる画面

運用が始まってからも、現地の通信環境に合わせた取得位置の調整や、アクセスの注意書きの追加に対応しています。多数のスポットを扱うなかで、会期中もすぐに修正できる点が役立ちました。

参加状況と手応え

最終的に約1.8万人の方が参加し、全77市町村を巡りきった人もいました。

開催前は、どれだけの人が参加し、何か所ほど巡るのか、見通しづらい部分もありました。実際に始めてみると、島津様が手応えを感じたのは、参加人数に加え、自ら目標を持って各地を巡る人たちの姿でした。

参加者の反応はいかがでしたか?

長野県島津様

景品が欲しいというより、達成感を求めて回ってくださる方が結構いることですね。始めると、次へ、次へと行きたくなるようで、最初から『77市町村を全部巡るぞ』と取り組んでくださる方もいます。

実際に77市町村を巡るというのは、普段はなかなかできないことだと思います。すべての参加者がそうというわけではありませんが、熱心に取り組んでくださる方がいて、この機会にそうした挑戦をする人が出てきたのは、おもしろいなと思っています。

こうした楽しみ方は、SNSにも表れています。完走した人がXで達成を報告したり、巡ったスポットを紹介したりと、参加者自身による発信も生まれました。実際に参加した人の体験が、ほかの人に企画や地域の魅力を伝えるきっかけにもなっています。

全市町村の完走を目指して巡る参加者の姿からは、スタンプを集める楽しみが、県内各地へ足を運ぶきっかけになっていることがうかがえます。

周遊の記録を、次の施策へ

参加者が各地を巡ることで、運営側には周遊の記録が蓄積されます。スマペタに残るのは、スポット別のスタンプ獲得数や獲得順。参加人数だけでなく、どこが訪れられ、どのような順番で巡られたかを振り返る材料になります。

たとえば、よく訪れられたスポットや続けて巡られた場所の組み合わせを調べれば、モデルルートを考える手がかりになります。県内全域にスポットを設けた今回の記録は、市町村をまたぐ周遊を検討するうえでも参考にしていただけます。

長野県島津様

周遊のモデルルートや旅行商品を設計するときに活かせるのではないかと思っています。来年のデスティネーションキャンペーンなど、次の企画のスポット選びやプロモーションにも活かせるのかなと。

今回は思い切って201か所を置いてみたので、大規模な実証実験ができたようなところがあります。今回の経験を活かせば、もう一度やるときには、もう少し上手にできるかなと思っています。

県内各地の周遊をデータとして残すことで、開催後も、どのように巡られたかを振り返り、次の企画を考える材料にできます。運営で得た経験に加えて、参加者の行動の記録を次の施策に活かせることも、デジタルで広域ラリーを実施するメリットです。


多くのスポットを対象に、費用を抑えて実施する。地域を広く巡ってもらう条件を設け、開催中も必要に応じて修正する。そして、周遊の記録を次の施策に活かす。長野県の事例からは、広域ラリーをデジタルで実施する利点と、開催後にも広がるデータ活用の可能性が見えてきます。

スマペタなら、既存のシステムに必要なオプションを組み合わせ、こうした企画を形にできます。まずは無料の管理画面とプレビューで機能を試し、実施期間や対象地域、特典のアイデアに合わせたプラン・機能について、お問い合わせフォームよりご相談ください。